2025/5/22「腎機能を守ろう 糖尿病腎症」130
- 楢﨑内科医院
- 5月22日
- 読了時間: 2分

糖尿病合併症の1つである糖尿病腎症。進行すると透析を受ける可能性が出てきます。腎機能を守る生活習慣のアドバイスを紹介します。

腎臓を守るための食事療法のポイント
①バランスの良い食事をする。
主食+主菜・副菜とバランスの良い食事をします。主食であるご飯、主菜の肉・魚・大豆製品と副菜である野菜・きのこ・海藻類を多く含む料理になります。バランス良い食事を心がけましょう。

②塩分を控える食事

塩分を控えることで、血圧を下げ、たんぱく尿を減少させる効果があります。(1日6g未満)
すぐできる塩分を控える方法・・・
・汁物やスープは具たくさんにしてだしの味を使って旨味を出します。塩分が薄くても美味しく感じられます。
・うどん・ラーメンなどの麺類の汁物は残します。
・ソーセージ、ちくわ、かまぼこ、ハムなどの加工食品、カップラーメンなどは控えます。
・漬物や梅干しは控えましょう。干物も避けましょう。
・醤油・ソースなどはかけずにつけるようにしましょう。
・香辛料や風味のある野菜を使う。
(こしょう・唐辛子・カレー・わさび・しょうが・ニンニク・しそ・みょうが等)酸味を使うことも重要(塩分含まない酢・レモンを使うと味に変化がつきます)
③たんぱく質をとりすぎない

たんぱく質は体の中でエネルギーに使われるときに有害な物質(尿素・窒素・リン)を出します。それを出すのが腎臓なのでタンパク質を制限したりします。ただし、腎臓の進行度によって(慢性腎不全)たんぱく質制限が必要かどうかやどの程度いるかどうか違うため必ず医師に判断してもらいましょう。
④カリウムを減らす工夫
カリウムが多い食品類・・・バナナ、キウイ、ほうれん草や小松菜などの葉物類、昆布、わかめ、干し柿、かぼちゃ等
※カリウムを減らす調理の工夫
カリウムは切り口から抜け出ていくので細かく切れば切るほどカリウムの流失が期待できます。切った後、水にさらすとカリウムは溶けだします。切った後に茹でると湯の中にカリウムが溶けだします。カリウムは細胞中に存在し水や湯に溶けやすい性質を持っています。

★生活習慣の注意点
喫煙・・・喫煙する人は尿たんぱくが出るようになりやすい、腎機能が正常値以下になりやすく喫煙によって腎臓がダメージを受けやすくなります。

運動・・・適度な運動(ウォーキング)や軽い筋トレは腎臓の働きが改善すると言われています。
