みなさんこんにちは
今回は糖尿病ニュースです。
食事のとり方が血糖変動に与える影響について、最近の糖尿病関連の報告などを参考にいくつかの高血糖対策のポイントについてあげてみました。
【食後高血糖対策へのポイント】
① 「朝食を抜かないこと」
※それぞれの食生活が違う3人の血糖の変化を見てみましょう(1日の総摂取エネルギーは同じ)
Aさん・・・朝食・昼食・夕食と1日3食バランスよく食べている
Bさん・・・朝は抜いて、昼と夕の2食。
Cさん・・・夕食のみの1日1食。
●1日のそれぞれの血糖とインスリンの変化は・・・?
Aさん・・・各食後の血糖値もインスリン値も比較的に穏やか。
朝に多少なりとも食事をとっているので、昼食後にインスリンが素早く分泌する結果、血糖値の急上昇が抑えられる。
Bさん・・・血糖値もインスリン値も昼食後にグンと上がり、夕食後も高い値です。
朝食をとってないとインスリン分泌が遅い。インスリンの効きも弱くなります。
Cさん・・・夕食しかとってないので夕食後の血糖値とインスリン値の上がり幅が大きいです。
血糖値が下がらないまま高値止まりになり血糖コントロールが悪くなってしまいます。
つまりこの結果から朝は時間がなくとも薬だと思って、少しでもいいので朝食をとる習慣を身につけましょう。
昼食以降の血糖値を上げない秘訣です。
② 「同じメニューでも夕食をとる時間で血糖値が変わる なるべく寝る3時間前にとるのが理想」
Aさん・・18時
Bさん・・21時
血糖値の変動が、AさんよりBさんのほうが食後高くなり下がるスピードがゆっくりです。そのため血糖値が下がりにくくなります。
夕食が遅くなるなら夕方におにぎりなどの分食をとると血糖値の変動は少ないです。
帰宅後は血糖値をあげないためにも食物繊維が多い野菜やキノコ類を含んだ夕食を用意しましょう。
③ 「同じくらいの摂取エネルギーでも食べるもので血糖値の上昇が違う」
Aさん・・・メロンパンとオレンジジュース
Bさん・・・ごはん、お味噌汁、納豆、青菜の和え物、焼鮭
Aさんは血糖値が一気に上昇し、インスリンが必要以上に分泌します。Bさんは血糖値もインスリン分泌も緩やかです。
つまり同じ摂取エネルギーでも、色んな食品をバランスよく摂るほうが血糖値の変動も緩やかです。
様々な食材から色々な栄養素を取り込むことは大切です。