2024/4/19「糖尿病とお酒の上手な付き合い方」99
- 楢﨑内科医院
- 2024年12月13日
- 読了時間: 2分

みなさんこんにちは
今回は久しぶりに「糖尿病ニュース」です。
本日のテーマは「糖尿病患者さんのためのお酒との付き合い方」についてです。

糖尿病患者さんんでは禁酒が望ましいとされていますが、長期間血糖コントロールがよく、合併症が進んでないこと、脂質異常や肝臓・膵臓に疾患がない場合に「飲みすぎないこと」を前提に医師が許可すことが多いようです。
まずは主治医に相談し、お酒の問題点&気を付けたいことなどを知ったうえでお酒をほどよく楽しんでください。

●糖尿病患者さんの飲酒での問題点●
・アルコールの分解産物がインスリンの効きを悪くする
・食欲増進作用により食事量が増える
・膵炎、肝障害、中性脂肪の増加を招く
・低血糖の原因になる
●代表的なお酒のアルコール量●
糖尿病患者さんのアルコール量は25g以下にすると良いと言われています。
(アルコール25gを摂取する場合のおおよその量)
・ビール(大瓶1本)

・日本酒(1合)

・ワイン(グラス2杯)

・缶チューハイ500ml(1缶)

●気を付けたいおつまみのポイント●
油を使う料理はなるべく避けて、お肉や魚などのたんぱく質、野菜などバランスよく選ぶようにしましょう
選び方でこんなにもカロリーが違うのです!
【Aさん】


・揚げだし豆腐 ・ナス田楽 ・焼き鳥タレ4本 ・ぶりの刺身 ・ビール中ジョッキ(500CC)
(1104kal)
【Bさん】


・湯豆腐 ・焼きナス ・焼き鳥塩2本と焼き野菜 ・いかの刺身 ・焼きおにぎり1個 ・ビール小(300㏄)
※たれより塩だとカロリーダウン
(656kcal)
Bさんのほうが品数が多く、栄養的にも優れており、且つカロリーも4割り減です。
お酒の量も少なく済み、ごはんもしっかり食べれて満足感があります。

ご飯は消化が良く、胃腸の働きを手助けします。アルコール分解を助けるので肝臓に良いです。ご飯は食べましょう。(お茶漬けもおすすめ)

※長くお酒を楽しむコツ※
・週2回以上は休肝日を作りましょう

・チェイサーの水を一緒に飲みましょう

・お酒だけ飲まないようにしましょう。(食べ物も一緒に楽しみましょう)
※他に簡単おすすめおつまみ※
・枝豆(枝豆のたんぱく質であるメチオニンがアルコールの分解を促し肝臓への負担を軽くします)

・おでん ・ナッツなどの豆類 ・チーズ ・野菜スティック 等
みなさん、お酒とうまく付き合いながら、楽しくお酒を飲みましょうね。