みなさんこんにちは
今年最後の管理栄養士便りということで、もうすぐ来るお正月のおせち料理の定番の食材の特徴と栄養をあげてみました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ゆり根
(意味)
花びらのように重なり合っていることから、「歳を重ねる」あるいは「仲が良いこと(和合)」、「子孫繁栄」の意味があります
(栄養)
ゆり根の主成分は炭水化物ですが、食物繊維が多く含みます。水溶性食物繊維は食物の吸収をゆっくりにして腹持ちをよくしてくれます。糖やコレステロールの吸収を穏やかにして血糖値やコレステロール値の急上昇を抑える作用もあります。カリウムも含まれており、体内の余分な塩分を排出してくれます。ゆり根を乾燥させたものは「百合」という漢方薬で咳止めや精神安定などに用いられます。
ごぼう
(意味)
おせち料理では「たたきごぼう」として出ますが、ごぼうをたたいて開くことから「開運」の意味がこめられており、地中に根が力強く成長することから「延命長寿」の尊重ともされています。
(栄養)
血糖値を下げる働きのあるイヌリンが多いでる。便秘解消、整腸作用もある。ゴボウのポリフェノールには肉や魚のにおいを消す効果があります。
こんにゃく
(意味)
真ん中がねじれた手綱こんにゃくはその結び目と縁結びをかけて良縁、夫婦円満という意味があります
(栄養)
カロリーが低いのが一番の特徴ですが、食物繊維が多いグルコマンナンを含んでおり、腸内の有害物質を排出します。便秘解消、血糖値やコレステロール値の低下作用があります
※こんにゃくのあく抜き三種類
①乾煎りすることで水分と共に臭みやあくがでる
②熱湯でさっとゆでる
③塩を振り叩き、水分が出たら洗う
れんこん(蓮根)
(意味) 蓮根には穴が開いてあることから、「将来を見通せる」という意味が込められています。
(栄養)ビタミンCが多く、カリウムなどのミネラルが豊富です。すぐに変色しますが成分のタンニンが理由でこのタンニンは抗酸化作用、消炎作用があります。
作ってみましょう のどに効くれんこん湯
成分のタンニンは咳止め効果があります。
作り方)
①れんこんを皮付きのまますりおろします
②醤油と塩で味をつけて布でこします。
③これにしょうがのしぼり汁を少々加えてくず粉を入れてよく練り熱湯でのばします。
みなさんよいお正月をお過ごしください