糖尿病の患者さんは、摂取エネルギー量を適正に保つことが大切です。
その中で脂質の割合が多いと摂取エネルギーが高くなります。
ただ極端に油脂を控えた食事をしてしまうと、
腹持ちが悪いために間食してをしてしまい結果、摂取エネルギーが高くなります。
適度に油を摂ることは栄養の吸収率もアップさせてくれます。
??ではどのくらい1日油をとればいいの??
調理油は1日10~20gを目安に使いましょう
食材に含まれる油脂を除くと、調理に使える油脂は
ドレッシングやマヨネーズなども含め1日20gです。
油脂20gを小さじ5杯と考えて、朝、昼、夜の三食でバランス良く摂りましょう。
(油を上手に使うコツ)
・揚げ物を昼に食べた時は、夜の献立は油を控えた献立にしましょう。
・野菜炒めなど作る時は、ゆがいてから炒めた方が油は少量で済みます。
・天ぷら、フライより唐揚げや素揚げのほうが油の吸油量は少ないです
(例:アジ(60g))
から揚げ(吸油率6%)・・・油大さじ1/3杯分
天ぷら(吸油率13%)・・・・油大さじ2/3杯分
フライ(吸油率20%)・・・・油大さじ1杯分
色々な油の特徴
動物性油脂、植物性油脂をバランス良く使い分けましょう。
植物油はどの種類でも小さじ1杯当たりのエネルギー量は同じです。
(サラダ油)
味や香りにクセがない。
サラダ油の原料の中で特に使われるのがなたね油と大豆油。
大豆油には健康に良いとされる不飽和脂肪酸がバランス良く含んでいます。
(オリーブ油)
オリーブオイルは香りが良いのでサラダのドレッシングなどにも使われます。
悪玉コレステロールを下げ、動脈硬化を予防するといったオレイン酸が豊富です。
変わった活用法として、すぐに黒ずんでしまう牛肉の表面にオリーブ油をぬると
油がコーティングされ変色防止になります。
(ごま油)
体の組織を正常に機能させるリノール酸やオレイン酸が豊富に含まれます。
サラダ油にごま油を足すと香ばしく揚げあがり、風味も良いです。
また、湯で野菜をゆでる際に
ごま油を少々加えた湯でゆでると色よく仕上がります
油をうまく使いましょう!!
次回の管理栄養士便りもお楽しみに